まゆげのゲームレビュー

閃の軌跡レビュー・考察ブログです

【閃の軌跡シノプシス】レビュー 第1回 シノプシスってどういう本?<シノプシスはシナリオ兼演出指示書である>

こんにちは、まゆげと申します。

本日から数日をかけて、閃の軌跡 シノプシスについてレビューしたいと思います。


一応お訊きしますが、みなさん閃の軌跡のシノプシスはご存じでしょうか。
閃の軌跡Ⅳは当然『永久保存版』を買いましたよね?

 
そう、閃の軌跡シノプシスとは、永久保存版に同梱されている3冊の本です。

閃の軌跡Ⅳ 永久保存版の内容

『完全無修正』という謳い文句に思わずココロオドル

皆さん読みましたか?

 
閃の軌跡 シノプシス 感想
閃の軌跡 シナリオ原案 レビュー

 
とかでググっても一切情報が出てこないのが不思議でしょうがないのですが、私の中では今なお話題沸騰のコンテンツです。

 

そもそも、私がわざわざ永久保存版を買った理由はこのシノプシスを読みたかったからです。

 

閃の軌跡がイマイチだったのは、本当にシナリオライターのせいだったのか?

 

そんな疑問を持っていた私にとって永久保存版のシノプシスは非常に魅力的でした。

 これを読めばきっとわかる。

 そうして私はシノプシスを手に取りました。

 
結論はYESです。そうです、シナリオライターのせいです。


それを全7回のレビューで見ていきたいと思います。

どのようにレビューをまとめるべきか非常に迷いましたが、以下のような流れで数回に分けてお話ししていこうと思います。

 

第1回 シノプシスってどういう本?(今回の内容)
 ・そもそもシノプシスとは?
 ・文章はどんな感じ?
 ・どういう内容?
 ・読み物として面白い?

第2回 閃ライターのクセ
 ・閃の軌跡Ⅳ 気になるテキストランキングと比較してみる
 ・シノプシス 気になるテキストランキング
 ・難しい言葉シリーズ
 ・難しい語句は誰の影響?
 ・誤用シリーズ
 ・ドイツ語シリーズ
 ・まとめ

第3回 閃Ⅰストーリー
 ・閃Ⅰストーリーの振り返り
 ・主人公リィンの目的は達成できたか
 ・帝国の抱える問題は解決されたか
 ・Ⅶ組の絆の描き方
 ・まとめ

第4回 閃Ⅱストーリー
 ・閃Ⅱストーリーの振り返り
 ・主人公リィンの目的は達成できたか
 ・帝国の抱える問題は解決されたか
 ・謎は解けたか
 ・まとめ

第5回 閃Ⅲストーリー
 ・閃Ⅲストーリーの振り返り

第6回 カタルシスを得られるボス戦か?

第7回 まとめの感想+α
 ・閃の軌跡がイマイチだったのは本当にシナリオライターのせいだったのか?
 ・閃の軌跡Ⅳを改めて振り返ってみる
 ・理解できるわけがない内容
 ・絆システムについて
 ・閃の軌跡はどうあるべきだったか?
 ・導力は次回作以降で活きる設定と予想
 ・イラストレーターさんの功績

 
閃の軌跡シリーズは正直イマイチでした。全部やったけどな!

それがなぜだったのか?

シノプシスからひも解いていきたいと思います。

 要はひたすらにケチをつけていくわけですが、

レビューの一番の目的は、プレイヤー間の想いの共有です。

全ての閃被害者に安らぎを。

 前置きはこれくらいにしてさっそく見ていきましょう。

 

レビュー第1回シノプシスってどういう本?

  ・そもそもシノプシスとは?

閃の軌跡 シノプシスn

Ⅱが薄いと言うよりⅢが無駄に厚い

 

シノプシスは、閃の軌跡Ⅰ、Ⅱ、Ⅲに対応する形で計3冊あります。
Ⅳがないのがとても残念。

シノプシスとは、あらすじという意味だそうです。


本書のはじめにはこのように書かれています。

本書は、「英雄伝説 閃の軌跡」の開発初期において、メインシナリオ執筆および舞台設定やキャラクター等の各種デザイン前に製作された「シナリオ原案」を一冊にまとめたものです。

そのため、実際のゲームシナリオとは異なる展開やシーンを含むことをご了承ください。


各種デザイン前というところが興味深いですが、それはひとまずは置いておきます。

つまりはシナリオ原案として使ったということでしょう。
ボリュームを見てみましょう。

紙のサイズはB5サイズで、シナリオ部分は、Ⅰで230ページ、Ⅱで92ページ、Ⅲで334ページあり、計約700ページ。

1ページを1,000文字とすると全部で約65万字くらいでしょうか。

かなりのボリュームです。色々カウントしながらだと結構大変でした。

 

・文章はどんな感じ?

この部分は、第2回で詳しくお話ししたいと思いますので簡潔に。
文章はきれいで読みやすいです。

想像した通りクセだらけですが、文法的に意味不明だったり、話の前後関係がわからないといった読みにくさはありません。

一文一文もすっきりしていて冗長ではありません。あらすじと言うには冗長です。

三点リーダも適切な量です。

あ、でも『帝国の行く末を見極める』とかナチュラルに意味不明な文もたまにはありました。

 

・どういう内容?

内容は、必須クエストを含むメインストーリーが書かれています。

ドラマCDになったユミル帰郷も6章と最終章の間に書かれています。

それにより、ブルブランが登場するタイミングがゲームとは異なります。

実際のゲームシナリオと異なる展開はそれくらいで、恐らくほぼゲームの内容の通りの内容です。
サブイベントや列車移動時の会話、絆イベントやフリークエストの詳細などは全くと言っていいほどなく、例えば『貴族と平民の対立を描写したクエストを用意』や、『ここでトワとカレイジャスの話をさせる』などの指示や提案がたまにある程度です。

また、ナレーションや無言劇の入るタイミング、場面の切り替え、ゲーム中のカメラワークの指定、カレンダーの日めくりや鉄道移動時の演出についても記載があり、ゲームの映像をイメージしながら書かれていることがわかります。
つまり、シナリオ原案であると同時に演出指示書でもあります。

演出についての指示があるということはかなり大きなポイントです。

シノプシスが、閃の軌跡の開発において最も優先すべき指針となり、ストーリーと演出の出来を左右したと考えられます。
これは、ライターが命令する立場にあることが伺いしれます。

そして、問題点は、ライターの指示に意図が書かれておらず、手段を記しています。

私は、これは良くない指示の典型であると思います。

命令する側は、目的と意図を伝えればよく、具体的な手段を考えるのはスタッフであるべきです。

 

よくあるのが、スタッフが仕上げたものを見て、

スタッフ「できました!」

ライター「ここはもう少しこうして欲しい!」

スタッフ「やり直します!」

……

スタッフ「できました!」

ライター「いや、これこれこういうことを表現したいんだよ」

スタッフ「わかりました!(最初からそう言えよ)」

と言った具合に二度手間になりがちです。


とは言え、スタッフの技量が伴っていなければ、手段を投げかけることも困難であるため、ライターとスタッフとの信頼関係が築きあがっていないのかもしれません。

 

バトルシステムやレベルデザイン、ダンジョンや探索システム、その他要素(釣り、ミニゲーム、料理等)はほぼ記載がないことから、シノプシスの影響は少ないと言えるかもしれません。

それらは、ゲームのシナリオから独立していると言うよりも、乖離しているようにも思えるので、それはそれで問題であるような気もしますが…。


そして、ネタバレ(例えば、ここが伏線になる等の注意書きや、指示語についての注釈等)がほぼありません。

Ⅲで数か所ありましたが、Ⅳのネタバレになるような部分はありません。
元々は社内文書なのですからネタバレなんて書かれて当然なはず、というか書いてあるべきじゃないでしょうか。

これについては不自然極まりない印象です。

伝えるのが難しいのですが、読み物としても指示書としても恐ろしく中途半端だと感じました。

 

 読み物として面白い?

つまらないです。
いや、これだけの文章書くなんて本当にすごいと思いますし、軽々しくそういうこと言うもんじゃないとは思うのですが、率直に全然面白くなかったんです。

 

というわけで、第1回はシノプシスの概要についてお伝えしました。

第2回以降が本番です。

 

それではまた。