まゆげのゲームレビュー

閃の軌跡やスト6をはじめとしたゲームレビュー・考察・攻略ブログです

【黎の軌跡】気になるテキストランキング<語録パワー全開!?世界でいっとーユカイな軌跡!!>

※本記事は、作品に対する否定的な意見を含みます。

 

フフ…、ようこそだ。学生に社会人、主婦にフリーター…なるほど、噂通りの面々だ―――もちろんそちらのニートも含めて歓迎させてもらおう。

初めましての者もいるようだし改めて名乗らせてもらおう。≪まゆげのゲームレビュー≫が一人、≪管理人アドミニストレータ≫のまゆげという者だ。以後、お見知り置き願おうか。

さて、改めてにはなるがこの記事について説明させてもらう。本記事では、≪黎の軌跡≫の"気になるテキスト"を"ランキング形式"で発表させてもらう。脅威度は4年前の閃1年前の創に匹敵…、いやそれ以上というべきであろう。

今なら見逃してやってもよい。私の目的は既に果たされている・・・・・・・・・・・・。黎Ⅱをプレイする準備という意味でもな…。

ほう、恐怖を知っていてなお立ち向かうか…。さすがというべきか。いや……ふふ……そうか、そういうこと・・・・・・か。ならば存分に愉しむがいい!

 

※全ての人に話しかけたりして集計したわけではなく、なりのプレイで気が付いたらカウントって形で集計しています。なので数字はご参考までに。

 

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20位 応 3回 (前作6回)

檄が飛んでからの応っ!!といういつものやつです。閃の時は士官学院とか警察が主体だったので訓練されてる感があって違和感はまだ少なめでしたが、このメンバーはあまり応とは言いそうにないです。

必殺スラッシュ区切り

もちろん力技で区切ればいいってもんでもありませんが。

それにしても回数が少なくなりました。近所のよく吠える犬が最近大人しい、みたいな寂しさを感じます。

 

 

19位 チート 7回 (前作2回)

いわゆる異世界ものの中でもひとつのジャンルとして確立できてしまうほどチートという言葉が一般的になってきました。それに伴い、チートという言葉はズルや不正という本来の意味から少し外れて規格外というような意味合いになっているようです。言葉の意味が変わっていくことについてはある程度仕方ないのでしょう。

しかし、軌跡作品においてはおそらく本来の意味でチートという言葉を使っています。それはカトルのセリフからも明らかです。世界のルールを完全に把握した者、すなわち製作者しかチートかどうかは判断できません。キャラクターがチートと発言するのはメタ発言であり、つまりは製作者の言葉です。折角築き上げた世界観を自らの手で崩壊させていいのでしょうか。

 

 

 

18位 よろしくだ 8回 (前作6回)

よろしくだ

おやすみだ

ようこそだ

他にも『ただいまだ』、『こちらこそだ』等があります。『だ』は体言にかかり、形容詞や副詞、感動詞にはかからないのでこれらは全て文法的に誤りです。

ジョジョの『やれやれだぜ』は、これと全く同じ文法ですが、キャラを見事に特徴付けて洒脱な雰囲気を出すことに成功しています。

軌跡ではキャラを限定せずに使っているのでキャラ付けのためというわけでもなさそうです。この言い回しも使い方によっては受け入れられるかもしれませんが現状ではただの誤用です。

 

 

17位 ミラ 14回 (前作未集計)

軌跡世界ではお金のことを通貨単位であるミラと呼びます。これは気になるどころか凄まじい違和感があります。ある意味ではこれが1位かもしれません。

『円を溜める』とか『円に困る』って言う人いますか。しかしそれどころか

ミラ払い

ミラ持ち

かなり徹底してます。『金』と入力すると『ミラ』って変換されるようになっているのでしょうか。

世界観を演出するためだとは思いますが、現実の慣習から外れすぎて逆に物語のリアリティを損なっていると思います。

 

 

 

16位 腹を括る 13回 (前作7回)

本作では敵との因縁ががっちりできているためか、要所要所で真っ当に腹を括っていたように思います。

肚なのか腹なのかはやはり安定してませんが。

 

 

15位 見極める 15回 (前作10回)

これまでの軌跡では、何を見極めてどうしたいのかよくわからないことが多かったのですが本作でははっきり目的語をとってくれており比較的わかりやすかったです。アニエスに至っては、まさに見極めた結果子供たちを避難させるというファインプレーに繋げています。

報告数は増えており、『見定める』という変異型が出てきていることについては警戒しておきましょう。

 

 

 

14位 届く 20回 (前作12回)

この言葉は、実力に迫るという意味で使われています。これも限られたキャラだけが使えばまだいいのですが、セリス(紅毛の娘)やアーロンのような本来不遜であるはずのキャラにも使わせてしまい、なぜか下手に出ているように見えて個性がぶれてしまっています。

難解な日本語

頑なに届くを使うあまり訳がわからなくなっています。

『届く』を『届ける』と変化させても可能の意味にはならず、この文の『届ける』はdeliverの意味になってしまいます。『届く』は無意志自動詞(自然に実現する現象を表す動詞)であり、そのような動詞に可能表現はないためです。よって、この場合は、『2人にも届くでしょうか……?』でいいようです。

自動詞を他動詞っぽく使っている、というのがそもそもの違和感の正体かもしれません。と、わかったように言ってますが文法の説明含めて自信ないです。

 

 

13位 覚悟 32回 (前作9回)

まるで普通名詞かのように『覚悟完了』とか言っていますがそのセリフは『覚悟のススメ』でしか見たことありません。そのうち『調教完了』とか言わないかとひやひやしました。

物語が進むにつれこのセリフは真に迫ります。彼らの言う覚悟とは敵の命を奪うことであり、腹を括ると同様に、正しい使われ方をしていると思います。

 

 

 

12位  微妙に 33回 (前作5回)

わずかを表す単語が微妙一択はさすがにストロングスタイルすぎるでしょう。というかもはや平成のギャルです。

 

11位 何年ぶり、いつ以来 44回 (前作未集計)

初対面編

噂の精度が半端ないのでかなり口の軽い人間が多いのは間違いなさそうです。

それはさて置きやはりプレイヤー目線の無知なキャラがいないのが気になります。『あんた誰?剣聖?』と言えるキャラが居てもいいんじゃないでしょうか。本作では一般人目線を持つアニエスが正に適任でしたがその役目を果たすことはありませんでした。

 

久しぶりに会った編

まぁ確かに久しぶりに友達に会ったら久しぶりって言いますよね。みんな友達ですもんね。
久闊を叙すチャンスが無限大だったわけですがそういう人はいませんでした。

 

先日会った編

一ヶ月ぶり

半月ぶり

十日ぶり

一週間ぶり

三日ぶり

先日ぶり

三時間ぶり

さっきぶり

三時間ぶりって。さっきぶりって。

これはたぶんキャラのタイムテーブル管理という製作者側の都合で言わせているセリフだと思います。もしくは会話の入り方がワンパターンなだけか。

誰々と誰々がいつ何時会った、という情報は推理小説でもない限りそこまで重要ではないでしょう。会話が単調かつ冗長化している原因のひとつだと思います。

 

 

 

10位 するがいい 45回 (前回31回)

傲岸不遜マン御用達フレーズです。

 

 

9位 というか 69回 (前作80回)

猛威を奮った初期型閃構文に多く見られた語尾ですが今ではかなり減りました。とはいえまだまだ油断はできません。

 

 

 

8位 ~の意味でも、~のためにも 77回 (前作未集計)

この二つの言い回しを一緒くたにするのは少し乱暴ですが、締めの定型句としてだいたい似た使われ方をしています。

 

 

7位 含めて 148回 (前作未集計)

閃Ⅳの時から報告例はあったのですがあまり問題視はされていませんでした。しかし本作で爆発的に増えており各地で被害が出ています。

全員を示すときに誰々も含めて、という使い方をしています。わざわざ言わなくても大抵は文脈で分かりますのでやや不自然に感じます。

また、盤面見えてますアピールにもよく使われます。

とにかく含めることを忘れません。場合の数の計算とか得意そうです。

 

 

 

6位 ~としよう 171回 (前作215回)

食べてみるとする、なんて言いますか。

 

 

5位 改めて 208回 (前作70回)

改めてを探せ!2匹隠れてるよ

ここにも2匹

何匹いるかな?

順調に増殖しています。手洗いうがいをしっかりしましょう。

 

 

 

4位 さすが 244回 (前作120回)

流石という他ないようです。

 

 

3位 させてもらう 461回 (前作95回)

信頼を置かせてもらってる…??(カーソルの二つ上)

敬意表す気あんのか

慇懃無礼マン御用達フレーズ。めちゃくちゃ増えてます。そして一体誰に断りを入れているのかわからない誤用も目立ちます。

ちなみにこれは軌跡だけでなく社会的にも増えてるらしいです。

 

 

 

2位 強調系 3,067回 (前作1,645回)

ダブルクォーテーション    1,824 (969)
二重山括弧≪≫    810(444)
傍点    433(232)

※括弧内は前作の値

 

とにかく読んでいて疲れます。ありていに言えば目障りです。

軌跡シリーズの文章は独特の言い回しが多いものの、文の構造自体は主語述語がはっきりしており、話の繋がり方もきれいです。つまり元々はきれいに舗装された読みやすい文章なのです。しかしこれらの強調表現が道に転がる石のようになってしまっています。そう、まるでオフロードを再現するかのように…。

この画像を見せたかった

 

 

地獄 間投詞系 3,545回 (前作1,479回)

ふふ    895(524)
はは    382(338)
ふう    187(96)
あ…    205(86)
やれやれ    134(85)
……    340(83)
ハッ、ハン    706(68)
フッ    53(43)
えへへ    122(37)
ククッ    241(34)
せいぜい   84(28)
っ…    109(21)
にしし    2(15)
ああもう    34(9)
つくづく    14(5)
くっ    25(4)
クスクス    12(1)

※括弧内は前作の値

 

間投詞と強調表現だけで1万文字以上は軽くあります。仮に全体30万文字だとすると3%弱がこれ。消費税みたいなものでしょうか。なんのこっちゃ。

それにしても本当に間投詞がないと喋れません。これ、どの時点でつくんでしょうか。間投詞チェック係みたいなのがいるんでしょうか。足りなければ足すみたいな。いや、今時はAI機能でしょうか。ソフト側がオートコレクトでキャラに合わせて自動挿入するみたいな。『~しよう』も『~するとしよう』に変換されるとか。AI恐るべし。全部ぶっ壊してほしいです。というか言うほどAIじゃなかった。

 

 

感想

共和国編という新シリーズを迎え、それに伴いテキストにも変化が起こるのではと幻想を抱いていましたがやはりそう甘くはありませんでした。定型文のようであっても作業を分担することを考えたらある程度文体に統一性を持たせるというのは必要かつ効率的ですしノウハウが蓄積した結果でもあるのでしょう。

しかしあまりにも読みにくい。直接的表現をとにかく避けた回りくどさ。顔色を窺うような謙虚さと微笑。かと思えば余裕しゃくしゃく傲岸不遜の嵐。

製作スタッフ全員がこの文章に疑問を持っていないとも思えません。作中でジュディスが次のように言っていました。

超いいこと言ってる

これもまた製作者の言葉だと思います。メーカーとユーザーに認識のズレがあることを理解し、かつそこに目を向けることが重要であると言っています。

このジュディスのイベントもそうでしたが、部分的には物語に没入させてくれるテキストも見られます。前作で見られたCルートのように新しい風は吹いているようにも思えます。次作はまだ難しいとしても次々作にはもう少し変化が起こるのではと期待しています。

 

おまけ 閃構文応用例

もはや芸術