※本レビューはひたすらケチをつけているだけです。購入を検討している人を対象とするものではありません。閲覧にはご注意ください。
こんにちは、まゆげと申します。
本日は閃の軌跡Ⅰ~Ⅲのレビューとなります。
ブログ開設のご挨拶にて、何か堅苦しいことを言ったような気もしますが、そうですゲームレビューがしたかったのです。
先日、ようやく閃の軌跡Ⅲをクリアしました。Ⅰをプレイしている時から色々と思うところはあったものの、なんとかⅢまで終わらせることができました。謎の達成感。
まず、ざっくりと評価しましょう。
5段階評価で2です。
ひどいです。1と言い切れないのはいいところがあるからです。というか途中で投げ出さずにプレイ出来ちゃったので2です。本当は1と言ってしまいたい。
このゲーム、ひどいよな?
そう思った私はアマゾンのレビューを読み漁りました。
そしてアマゾンの低評価レビューを見ていて気付いたのです。
正直、閃の軌跡をプレイしていた時よりもレビューを読むほうが楽しい。
そこでハッとしたのです。
プレイによって溜まったフラストレーションをプレイヤー間で共有することが閃の軌跡の本当の楽しみ方なのかもしれない。
なるほど、そういうことか。まぜてまぜて^^
と思った次第です。というわけでいってみましょう。
ちなみに日本ファルコムのゲームは東京ザナドゥ、イース8のみプレイ済です。
閃以外の軌跡シリーズは未プレイですが、旧作のメインパーティはなんとなくわかります。あ、あと大してやりこんでないです。
世界観の構築
5点満点中2点
世界観の構築はうまくいっていないと思います。
・文明レベルがよくわからない
テレビはなく、一般人はラジオで情報を得ているようで、電話するのも一苦労といった様子です。かと思えばパソコンや大型スクリーンが出てきたり、果ては立体映像の投影みたいのも出来るようです。裏社会と表社会で技術力の差は大きい様子。まぁそれはファンタジーですからね、いいでしょう。
・導力?
ひどいと思うのが導力というエネルギーを用いたツールの数々。導力バイクとか導力ギターとか導力ネットとか…。なんと導力ってついてるだけなのです。アーツとリンク以外の用途は電子機器でやれることとほぼ同じです。
この世界ならではの産業・工業と言って思いつくのは機甲兵くらいでしょうか…。まぁそれもファンタジーにおける差別化にはならない気がしますが…。
・まるで現代
スポーツや芸能においても、ラクロスやテニス、茶道にロックミュージックですからね。
しまいにはGDPとかNGOとかRPGとかって単語が出てきます。RPGはロシアの兵器らしいので、ロシアがどこにあるのかもしれません。そして帝国のGDP昨年比1.42倍ってとんでもない数字なのでは。
つまり、せっかくファンタジーなのに現代のモノに変換できるもの(というかそのまま)だらけでこの世界ならではの文明が乏しいです。
・アージュ?セルジュ?
距離、重さに独自の単位があります。シリーズ物だから今更変えるわけにはいかないのはわかりますが、数字を言われたときにピンとこない。しかも作中で定義してくれていません、たぶん。距離は1アージュで1m。1リジュで1cmらしいです。これはまだ許せますが、1セルジュが100mっていうのはきつい。せめて1000mにしてほしかった。重さの単位は忘れました。無理やり世界観を構築しようとしているようにも感じます。
・お金はミラ
そしてお金のことをミラと言います。ミラが足りないとか言う。細かいかもしれませんがこれが結構気持ち悪い。円が足りないなんて言う人はいないと思います。為替をやってる人は言うのかな?まぁでもゼムリア大陸内で通貨が異なるわけでもなさそうなので金でいいのではと思います。
・ちょいちょいドイツ語
あとは言語についても少し。看板とか表札を見ると公用語は英語っぽいです。これはまぁ別にいいでしょう。
ですが、カウントダウンをドライ(3)、ツヴァイ(2)、アインス(1)って言ったり、乾杯をプロージットって言ったりちょいちょいドイツ語を挟むことのが鬱陶しい。製作者が言いたいだけ感強いです。
シュヴァルツァーって名前もドイツ語っぽいですね。固有名詞をドイツ語っぽくするのはいいのですが…。
ストーリー
5点満点中3点以上?
物語の見せ方は多くの問題があるものの、話の流れ自体はおもしろいと思います。たぶん。
特に、共和国製の樹脂製拳銃をアッシュが利用するように誘導して開戦のきっかけにしたことなどよかったです。
ただ、そもそも理解できてない用語が多すぎてちゃんと評価できる気がしません。
キャラクター
5点満点中3点
キャラクターデザインはすごくいいと思います。服装もいい感じ。でもⅢのアリサの服はちょっとイヤでした。
演出の悪さもあってキャラの魅力は出し切れていないと思います。
・キャラ毎の口癖がうっとおしい
ニシシ、ふふっ、ハッ、風
口癖でキャラ付けしとくかみたいな。
ただ、ヴァリマールの応!は私も一緒に応!って言ってました。
・リィンさん
この人の目的というか行動指針がわかりません。Ⅶ組として!って言っとくか、みたいな。色々と察しが良いのは話が早くて助かりますが、わかりすぎなときも多いです。え、何がわかったの?ってなっちゃう。女の子の頭を撫でるのは気持ち悪い。苦笑いしすぎ。シスコン設定はよかった。
・アルティナ、ティータ、ロゼ
かわいい
・誰が何だっけ?
軍隊や秘密結社、傭兵団等々、謎の組織がたくさんあります。そして多くのキャラは素敵な二つ名を持っています。ただ使徒とか執行者とか言われても…。未だに違いがわかりません。ゲーム内にデータベースが必要です。モブキャラよりよっぽど重要だと思いますが…。対立関係などを図式化するなどの配慮も一切なし。ただ、月光木馬団っていう芸名はかなり評価高いです。
・第Ⅱ分校の人たち
しっかり戦闘要員にされてしまいます。一度結社と戦った後の特別演習に対してもめちゃくちゃ前向きなのはかなりやばい。誰一人逃げ出さず、死なず、勇敢に戦い抜いてしまいます。強化人間。
・デュバリィさん
終盤でようやくアリアンロードに疑問を持ちますが今更感が強いです。
・カンパネルラさん
まじで何がしたいかわからない人筆頭。ヴァリマールがカレル離宮に入っていったとき、ええっ!?ってガチ驚きしてたのがおもしろかったです。
・シャーリィさん、マクバーンさん
笑いすぎ。目的が不明。戦いたいだけ?
・カレイジャス爆破に引く敵さんたち
殺すまでしなくてもいいじゃないって考えるのに違和感ありありです。え、戦争引き起こすんでしょ?殺す覚悟をしてないってこと?こいつらにとって戦うというのはどういうことなんでしょうか。
演出
5点満点中0点
そう、演出にケチをつけたいのです。とにかくひどい。
・ストーリーが中々進まない
とにかく遅い、死ぬほど遅いです。学園生活の割合多すぎ。小要塞は絶対いらない。機甲兵訓練も絶対いらない。事あるごとに街やらなんやらを一通り回ってみるかっていうの勘弁してほしいです。
・クロスベル併合、ノーザンブリア占領はテキストのみ
ストーリー上、超々重大な出来事であるはずなのに、事実のみをテキストで知らされる形。主人公がもろに関わっており、立場・心情ともに大きく変わる転機となっているはずなのになぜ本編で語らず学園生活をプレイさせるのでしょう。
・カメラがワンパターン
引きの画からまわりこむ、もしくはパンアップでキャラを映すという演出があまりにも多いです。毎回毎回入るため、テンポも阻害します
・キャラ登場とCV.
キャラクター名と一緒にCV.が表示されます。CV.を出す理由がほんとわからんです。あー、あの人なんだ!ともなりますが、どちらというと冷めます。声優の顔を立てているようにも見えますし、こんな声優使ってるよ!というアピールにも見えます。
CV.表記がないキャラもいるのもよくわからん。
・勢力図がわからない
たくさん組織があり、敵対関係も要所要所で異なりますが、だいたいよくわからないです。ちゃんと説明してくれないんですもん。
・プレイヤー目線のキャラがいない
もう少し言うと、話を理解できないバカキャラと解説キャラです。誰も話を振り返ってくれないしまとめてくれないのです。
・指パッチン
指パッチンすると傀儡が現れたり仕掛けが作動したりします。ダサいのはギリギリ許せるけど仕掛けがよくわからない。特にサラが傀儡を使えるのは何なんでしょう。
・ラッキースケベ的イベント(Ⅰ・Ⅲ)
Ⅰでリィンとアリサが和解するのにやたらと時間がかかったのは何なんでしょう。
そしてⅢではデュバリィの鎧の中に手を突っ込むシャーリィ。みんな限られた動きしかしないのに、あのモデリングは作ってるのです。力の入れどころを間違ってませんか。
・仮面とボイスチェンジャー
東京ザナドゥとイースにもいました。日本ファルコム名物なのでしょうか。ダサい。
・とりあえずみんな一言ずつしゃべる
中身はありません。
・イエス・サーって言ったり、おお!!って言ったり、了解!!って言ったり統一感がない
基準がわからん。
・フォントサイズが大きくなったりする
行くぞ!!攻略を開始する!!
・そもそもフォントに違和感
東京ザナドゥの時も思いましたが、なんとなくフォントが合っていないような気がします。なんか安っぽく見えませんか。イースは明朝よりのフォントで合っていたのですが。
・わざわざ馴染みのない漢字を使う
魂消る(たまげる)、巫山戯る(ふざける)、機き(はたらき)、草臥れた(くたびれた)、お誂え(おあつらえ)、
その割りには誤用が多いです。最期、破天荒等
・………ぁ………
気付かされた、はっとしたってのを表現したいってのはわかります。作中で2~3回くらいならいいかもしれません。が、あまりにも多く、いらっとしてしまいます。テキストが目障りなのでボイスだけ入れればいいのではないでしょうか。 ……ぁ……の言い方、声優さんほんとうまくてすごいなーと思いました。
・テキストがひどい
つまりこれです。種々のエンターテインメントコンテンツでこれほどテキストに違和感というか嫌悪感を持ったことはありません。
・(パクパク)
何のための3Dモデルやねん。
・成長したな という直接的な表現
何をきっかけにしてどのようにキャラが成長していくかを見届けるのがストーリー物の醍醐味でしょう。例えば、マキアスがユーシスに意見を求めたりしたら、あぁ、成長したなとか思います。ですが、ちょっとしたことでいちいち成長したななんて言われてもはぁそうですかとしかなりません。
・リィンのボイスが収録されていないイベントが多い
なぜ…
・会話の掛け合いがとても少ない
さすがだな!お前こそ!みたいな
・Ⅶ組の絆が何なのかよくわからない
私の理解不足でしょうか。
・Ⅶ組として動くってのもよくわからない
私の理解不足でしょうか。
・リィン以外のキャラクター同士の繋がりがない
唯一ユーシスとミリアムくらいでしょうか。恣意的に感じましたが良かったです。また祝賀会もよかったです。長かったけど。
・敵全般余裕かましすぎ、笑いすぎ
プレイヤーがカタルシスを得る機会を与えません。
・人が死なない
死んだのはG、V、オットー元締めくらいでしょうか。敵味方とにかく死なないです。というかケガもしていないレベル。Sとシャロンが火傷したくらい。オズボーン、クロウが死んだのはよかったですが、結局復帰してしまったし…。皇帝とカレイジャス組が死んでたらえらいけど100%生きてるでしょう。ミリアムも絶対復活しちゃう。
バトル全般
※難易度ノーマルのみプレイ 5点満点中2点
バトルバランスが非常に悪いです。諸々の素材はいいと思うんですが…。
・HP、EP、CPの表示が小さい(Ⅲ)
見えんわ。Ⅳも同じUIっぽいので残念。
・防御コマンドがない(シリーズ共通)
これは許せる範囲。
・状態異常が強力
状態異常は16種と豊富なため事前にケアすることが困難。
・全滅後にリトライができるが、メニューを開けない
これは本当に謎。状態異常の対策とかできません。MTGで言えばサイドボードないようなもんですから。
・敵に攻撃時、RESISTの表記が何に対してかわからない
全部表示したら煩雑になっちゃうけど何とかなりませんか。まぁそこまで求めてないけど。
・移動の重要性がとても低い
移動はどういうときに使うものなんでしょうか。
・バトルバランスが悪い
序盤は敵の攻撃力が高く、理不尽な一撃死もしばしばありました。また、敵のHPも多く戦闘がダレます。が、後半は遅延ハメができるため、一方的に殴って勝ててしまいます。(Ⅰ・Ⅱ共通)
Ⅲは、ブレイクありきのシステムのため、ブレイクさせれば勝ちという大味バトルです。
・さらに大味な騎神
騎神戦は本当に苦痛でした。特にⅡ。敵体力多すぎ。Ⅲで多少改善されましたが、単純にバトルシステムがつまらなかったです。思い切ってイースみたいなアクションにしてしまっては。
探索全般
5点満点中4点
ファストトラベルやイベントマーク、数々の改善により基本的に親切設計です。あともう少し細かいところを改善してほしい。
・世界地図が見れない(Ⅰ・Ⅱ前半、Ⅲは見れるがなぜか英語)
世界を把握できるようになったのはⅡのカレイジャス入手後です。それまでは地理関係が全然わかりませんでした。
・ダッシュするとカメラ操作ができず、定点固定になる(Ⅲで改善)
そもそも定点固定にするなという話ですが…。
・カメラ回転速度に関する項目がない(Ⅰ・Ⅱ共通、Ⅲで改善)
そもそも最初から用意しておけという話ですが…。
・イベントアイテムを連続して使用できない(Ⅲで改善)
そもそも…
・アクティブボイス中は物を調べられない(Ⅱで改善)
そも…
・ミニマップ参照時、カメラ回転方向が固定(シリーズ共通)
これはかなりひどいです。カメラ回転方向というのはプレイフィールを大きく左右します。なぜオプショナルにしないのか疑問でなりません。
・メニューのUIが見にくい(Ⅲ)
Ⅲはメニューを開くと大項目が横に並んでおり、大項目を選ぶと今度は小項目が縦に並んでいます。見づらかったです。と言いつつ慣れれば別に問題なかったです。えへ。
はい、以上です。
ですがこれで終わりではありません。
そう。閃の軌跡Ⅳです。
またお会いしましょう。