※本記事は、ネタバレおよび作品に対する否定的な意見を含みます。
フフ…、ようこそだ。錚々たる顔ぶれが集まったようだ。Twitterの諸君…いや今はXだったか。もちろんyahoo!検索から来たものも含めて歓迎させてもらおう。
こうして顔を合わせるのは2年ぶり……いや、ある意味では初めましてというべきか。その意味では改めて名乗らせてもらおうか。私はこのブログの管理人、まゆげという者だ。
さて、改めてにはなるがこの記事について説明させてもらう。本記事では、≪黎の軌跡Ⅱ≫の“気になるテキスト”を“ランキング形式”で発表させてもらう。ランキングといっても順位自体に大した意味はない。諸君らが見届けることこそに意味がある。
なお、前回までに散々扱った単語については≪殿堂入り≫として除外させてもらった。
≪殿堂入り≫テキストランキングは別途記事を作らせてもらう。私個人としてもブロガーとしても。
危険と知ってなお挑むか…、いや、それでも止められないのか…。
フフ…、よかろう、ならば最後まで愉しんでくれたまえ、テキストによる浸食を!
※全ての人に話しかけたりして集計したわけではなく、なりのプレイで気が付いたらカウントって形で集計しています。なので数字はご参考までに。
☆目次を表示するとランキング一覧が見れて、項目クリックでジャンプできます☆
- 20位 1リジュ秒 1回
- 19位 それ自体に 3回
- 18位 意趣返し 4回
- 17位 だからこそ 5回
- 16位 ~するだけ 11回
- 15位タイ もしかして 14回
- 15位タイ 裏技 14回
- 13位 ~以上 16回
- 12位 見届ける 17回
- 11位 そういうことか 21回
- 10位 その意味で 24回
- 9位タイ やっぱりか系 28回
- 9位タイ ケジメ、落とし前 28回
- 7位 匂い19回 息吹14回 計33回
- 6位 仕込み 34回
- 5位 ~として 42回
- 4位 方面 46回
- 3位 話に聞いてた系 71回
- 2位 も 80回
- 1位 いや 86回
- 感想
20位 1リジュ秒 1回
初っ端からクライマックス。完全におかしい。リジュはcmのことですので1cm秒も気を抜くなと言っています。長さと時間の積って何を表すのでしょう。軌跡世界ではこの単位が一般的に用いられているのでしょうか。そんなわけないよね。
ちょいちょい世界観アピールのように独自単位を持ち出してきますが正直安っぽく感じます。というかミリがあるんだからミリでいいじゃないですか。それにしてもこれはひどすぎです。アプデで修正すべきセリフだと思います。
19位 それ自体に 3回
手段がそのまま目的になってるやつです。これ何の意味あるんだろう?っていう行動に対してそれ自体が目的とか言っておけば細かい動機を考えなくて済み、かつそれっぽくなります。軌跡はとにかく敵さんが謎の実験をしているのでこのセリフはかなり活躍していると思います。
ちなみに盟主の計画も見届けること自体に意味があるらしいです。これ、改めて考えてみたら高次元の存在である盟主が世界を観測することで初めて低次元の軌跡世界が確定する的な話なんでしょうか。よくわからんけど量子論的な。っていうか話進んでなさすぎ。
18位 意趣返し 4回
報復やリベンジではなく意趣返しという少し澄ました言葉選びがいかにも軌跡らしい気がします。
17位 だからこそ 5回
このセリフって実はただの逆張りだったりするんで突っ込みどころあるんですけどそれを許さない威圧感ありますよね。
16位 ~するだけ 11回
最終的になんかシンプルになるやつ。あとは~するだけ、いずれにせよ~するだけが頻出構文です。
15位タイ もしかして 14回
割りと確信をもって察っしてるわりには最後までは言ってくれないのでもやもやするやつです。
15位タイ 裏技 14回
ヴァンが主人公になってから明らかに回数が増えた裏技。ヴァンが使うだけならまだしも割りと色んな人も言うセリフです。
しかし何をもって裏なのか。チートと似ていてメタ表現のようにも感じますし、設定の破綻を有耶無耶にして説明を放棄してるだけのような気もします。
13位 ~以上 16回
インフレの軌跡。ちょっと昔話交えたりするのがテンポロス。
以下って見たことない気がします。ダーブラ枠的な。それにしてもみんな敵の強さ測るの上手ですよね。こいつらでキャラのティアリスト作ってほしい。
12位 見届ける 17回
もはやただの野次馬です。
11位 そういうことか 21回
ワンテンポプレイヤーを置き去りにする技です。
10位 その意味で 24回
別の意味合いを持たせるやつです。軌跡全体のテーマとして、人や物事の二つの異なる側面を描くというのがあると思うんです。そういう意味では物事を多角的に捉えるクセがこの言い回しに現れているのかもしれません。
9位タイ やっぱりか系 28回
ハァ~やっぱりやっぱり
9位タイ ケジメ、落とし前 28回
多用していることはこの際いいとして、単純に言葉の使い方がおかしくない?と思うケースが多々ありました。どういうことか一緒に見ていきましょう。
組織を裏切ったのはツァオですからケジメをつけるのはツァオですよね。左の画像は正しいのですが右の画像ではなぜかアーロンもケジメをつけさせてもらうぜと言っています。これはたぶん次のセリスと同じ理屈かもしれません。
ヴァンがベルガルドを死なせたと思ってるセリスさん。そうなるとケジメをつけるべきなのはヴァンなのですが、セリスが姉弟子としてケジメをつけるとのこと。その言い方だと普通はセリスが責任を肩代わりするという意味になりそうですが、ヴァンを殺すという意味で言っています。一応文脈でわかる表現ではあるのですがなんとも独特。
続いて落とし前。
逆ですよねこれ。どちらのケースも「落とし前をつけてもらうぜ」が正しいはずです。どういうことか考えたんですけど、「落とし前をつけさせてやる」という使役の表現といつもの「~させてもらう」が合体して「落とし前をつけさせることをさせてもらう」になって最終的にこの形になったのかなって。何にしてもおかしいけど。
とっくにお腹いっぱいだと思うんですけどラスト1枚はこちら。
7位 匂い19回 息吹14回 計33回
なんで匂いと息吹合算やねんと。ごもっともです。
言い訳すると、この二つの単語はキャラの能力みたいなものなのでランキングに載せる予定はなかったのですがやはり目に余るなと思いまして。で、プレイヤーからすると匂いも息吹も観の眼も天元眼も能力の区別つかないのでまとめちゃおうと。
匂いと息吹は作品の悪いところが出ているなと感じます。役割が被りすぎてますし能力の裏付け弱いですし息吹キャラなぜか二人いますし逆に個性殺してますし肝心な時には役に立たないですし。フラグのある場所へ誘導するための製作側のご都合ツールにしかなっていません。
それにしても数えてみると少なかったです。両方100回は聞いたと思うのですが。
6位 仕込み 34回
最初から最後までずーっと仕込んでます。料理出てきたと思ったらお通しだったみたいな。よくわからんけど。
でも正直敵さんは一生懸命段取り考えて目的を果たそうとしていたので常に受け身の主人公サイドよりは好感が持てたかもしれません。
5位 ~として 42回
こういうセリフは本来ここぞという場面でしか使えないはずなんですが、クールタイムバグってて乱発できます。しかも序盤から。まぁ構文全部そうなんですが。
4位 方面 46回
Twitterで教えてもらった単語です。言われてみれば確かに中々に香ばしいです。
『~も』や『~も含めて』の多用と同じく、包括した言い回しを好んでいるのを感じます。というか限定してしまうのが怖くて方面とつけないと不安になるんじゃないでしょうか。言いたいことはわかりますし、全部が全部おかしいわけではありません。ですが、焦点のぼやけた不自然なセリフになりやすく、方面をカットした方がいい例もかなり多いと思います。
3位 話に聞いてた系 71回
軌跡世界においては初対面であっても知り合いの知り合いである確率がほぼ100%なので全てを把握しておくことが可能です。確かに共通の知り合いが居てお互い何も知らないっていうのも不自然ではあるのでそれはいいとしましょう。ですが、それ耳にしてる必要あるか??っていうことまですべて共有されているのはどうなんでしょう。また、当事者同士の会話ならいいのですが、本人が説明すればいいことをわざわざ第三者が聞いてましたけどって言うのはあまりにも説明臭く感じます。
2位 も 80回
プロローグより、ヴァンとエレインの死を目撃したアニエスのシーンから見ていきましょう。
この惨状を見たら名前を呼ぶだけで精一杯じゃないでしょうか。『も』を付けていることに謎の落ち着きっぷりを感じました。もう少し言うと、ヴァンとエレインが同じ状態(死んでいる)だと瞬時に理解出来ている表現に感じて違和感がありました。
続いてトワが死ぬシーン。死ぬとこばかりでごめんなさい。
このシーン、『も』のせいで思わず突っ込みました。死の際で人の名をいっしょくたに呼ぶ心境が想像できませんでした。もし「リィン君……」で終わってたらかなり胸に来てたと思います。
恐らく包括+強調していると思うのですが、不自然に間延びしていることが多く、いまいち良い効果をもたらしているとは思えない文体です。
その他とかそれ以外に触れる必要ないと思います。
1位 いや 86回
ついに最後の…、いや、むしろ始まりというべきでしょうか。今回は『○○、いや××構文』の優勝…、いや、辛勝というべきでしょうか。何にせよこうしてまた一つのクセ、いや、癖を見つけることができ…、いや、見つけさせられたというべきでしょう。
『いや』のあとは言い換える必要あるのかな?っていう言い換えに始まり、『~以上』や『むしろ』などのお決まりフレーズにチェインすることができます。かなり乱発するためそれなりにうっとうしくはありますが構文自体の害は比較的少なめな気もします。キャラクターの思考がリアルタイムに変化する様子を表現できるので生き生きしているように見えるためでしょうか。
感想
気になるテキストはまだまだ出てきます。正直黎Ⅰの時は『方面』とか気にしてなかったのですが、一度気になっちゃうと目について仕方ありません。で、閃を見返すと結構言ってるんです、方面って。
年々アレルギーが増えていきますがそれでも一応ゲームは出来ているので食べられるまで食べます。