※本記事の読了目安時間は約7分です(約3500字)。
こんにちは、まゆげと申します。
本日はMTGアリーナのレビューを行います。
現在まだベータ版とのことですが、紙マジックの面白さはそのままに、紙の煩わしさを見事に排しており、非常に遊びやすく作られています。
MTGというゲームそのものの面白さについてはあえてここでは触れず、あくまでMTGアリーナというソフト兼インターフェースについてレビューしたいと思います。
親切なチュートリアル
MTGアリーナを起動するとチュートリアルが始まるのでとりあえずはNPCの指示に従います。これが5分10分で終わらず、そこそこのボリュームがありますが、劇的な展開を交えて色んなプレイング例を学ぶことができます。プレイできるカードは光っているので、とりあえずプレイできるカードをクリックしていれば何となくのルールや操作方法は理解できると思います。
チュートリアルを終えた後は自由にプレイできますが、プレイヤーレベルが25になるまでが事実上のチュートリアルです。NPCのsparkyちゃんと存分に戯れましょう。
プレイヤーレベルを上げるためには色んなデッキを使う必要があるので各色の得意不得意とする動きを学びながらカードを集めることができます。報酬としてもらえるデッキやカードは結構普通に強く、初期においては下手に自分で構築するよりよっぽど強かったりします。
そして、レベル25に到達した時にはこのゲームのルールとプレイ方法は十分に身につきます。このチュートリアルは、本質はチュートリアルでありながら、プレイヤーのモチベーションを維持させるデザインであり非常に素晴らしいと思います。
優れた操作性とGUI
マウスを活かした操作性
操作はクリック&ドラッグのみです。カードのキャスト、能力の選択や能力の起動全てクリック&ドラッグで済みます。キーボードを使ったショートカット操作も可能ですが、お好みレベルであり必須ではありません。
これについては改めてマウス(というかポインター)の有用性を感じました。カードゲームにはマウスというインターフェースが非常に適しているなと感心しました。
カードが確認しやすい
相手のカードも正位置に置かれ、しかもマウスオーバーしてカードを拡大できます。紙だと見慣れないカードを使われた時、ちょっと見せてもらったりしますがそういった手間がありません。さらにカード中に書かれたキーワード能力について注釈がつくので至れり尽くせりです。また、飛行持ちはカードがふわふわしていたり、呪禁持ちはエフェクトが付いていたりと視覚的に能力がわかるカードもあります。
同様に、相手の墓地や追放領域もいつでも見れます。
更に、公開されたカードもいつでも見えます。かつ、常時どのカードが相手に公開されたかもわかるのでメモをとる必要がありません。
常在型能力の見落としがない
紙マジックだとよくあることですが、見落としがありません。
プレイヤーが見落としていたりするケースはもちろんありますが…。未だにタミヨウがいるのにリリアナの勝利を使ったりします…
点数計算が即座に行われ、かつ間違いがない
これも当たり前のことではありますが、点数計算を間違えません。紙のマジックだと+1/+1カウンターが乗っていたり、接死やら破壊されないやらでビートダウン同士だと数が並んでわけがわからなくなることが多々ありますが、一瞬でダメージ計算されます。
顔が見えずともどこを気にしているかはわかる
相手がカードにマウスオーバーした際にカードの縁が光ります。つまり、相手がどこを見ているのかがわかります。例えば、カードが光り続けていたらカードの効果を確認している、つまり相手がそのカードに不慣れであることがわかりますし、墓地のカードが光っていたら墓地を確認して墓地を利用して何らかのアクションを企んでいるのかな等と推測することができます。当然、相手もこちらがどこを見ているかがわかります。
これらのことは紙のマジックをプレイしている時に起こり得るプレイヤーの動きを反映しており非常に面白く丁寧に作られていると感心しました。
シャッフルの手間がない
マリガンやライブラリーからカードを探したりした後のシャッフルの手間がなく、進行がスムーズです。紙マジックにおけるシャッフルの時間は意外と好きだったりしますが。
基本プレイ無料でありながら自由に遊べる
家で世界中の人とマジックができる
カードショップに行かずとも、家にいながらマジックがプレイできます。そしてどの時間帯でも即マッチングします。基本的に10秒以内です。1分待ったことはありません。
世界中といっても実際のところ相手の国籍はわかりませんが…。
スタミナの概念などはない
一般的なソシャゲと違い、プレイに制限がなく好きなだけプレイできます。
基本はスタン+α
フォーマットはスタンです。2019年秋以降でスタン落ちとなるセットが出てきますが、アリーナ限定(?)のフォーマットが出るようなので、カードがムダになるということはなさそうです。
また、BO1(1本先取)やBO3(サイドありの2本先取)でのランクマッチはもちろん、コモン構築や特殊ルールによるイベント戦も頻繁に開催されています。
無課金でもそこそこカードは集まる
週間報酬とデイリー報酬があり、それらを逃さなければ毎週10パック程度は無料で剥くことができます。
MTGアリーナでは、好きなカードと交換できるワイルドカードというシステムがあります。パックを剥くとワイルドカードゲージが溜まります。ワイルドカードゲージが溜まるとワイルドカードが手に入ります。
上画像の状態を例にとると、現在アンコモンワイルドカードゲージが3溜まっており、ここから3パック剥くとアンコモンワイルドカードが手に入り、好きなアンコモンカード1枚と引き換えることができます。そこから更に3パック剥けばレアワイルドカードゲージが計6になるのでレアワイルドカードが手に入り、好きなレアカード1枚と引き換えることができます。神話レアワイルドカードは、レアワイルドカード4回につき1回レアワイルドカードの代わりに手に入ります。つまり、24パック剥くと1枚の神話レアワイルドカードが手に入ります。
一つのデッキをずっと使う、というのであれば無課金でも相当遊べると思います。私はまだ無課金で十分に遊べています。
ただ、目まぐるしく変わる環境に合わせて戦えるデッキを複数組もうと思った場合は無課金ではかなり厳しいと思います。
一気にカードを集めようと思ったらたぶん4~5万くらい必要
ジェムをまとめ買いした場合、1パック1ドルで買えます。
例えば、200パック(=約2.2万円)購入した場合、アンコモンワイルドカードが33枚、レアワイルドカードが25枚、神話レアワイルドカードが8枚手に入ります。パックから目当てのカードがそこそこ当たっていればワイルドカードと合わせて幅広いデッキが組めそうです。もちろんデッキタイプによりますが。
しかし、このゲームではレア土地が重要となってくるので、実際にはレアワイルドカードの数が恐らく足りません。よって、ある程度自由にデッキを組もうと思うとさらにプラス200パックは必要で、ざっくり4~5万くらい必要なのではないでしょうか。
改善して欲しいところ
フレンドがない
ソシャゲにはほぼ採用されているフレンド項目がありません。マッチングした人との再戦申し込みや交流は不可能です。
戦績が見れない
自身でメモを取ったりトラッカーツールを活用する必要があります。
まとめ
MTGはTCGとして高い完成度を保ちながらも常に発展しており、屈指の面白さを誇ります。MTGアリーナという媒体がどこまでその魅力を損なわずにプレイフィールを再現できるかと思いましたが、逆に紙マジックの欠点を見事に補っており、素晴らしい遊び場を提供してくれています。ベータ版でありながら高い完成度を持っており、今後にも期待できます。
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